ワタリドリ

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日本にいながらにして海外情報に敏感になるにはどうしたらいい?

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こんにちは!タク(@taku0415)です。6月から行っていたWWJ.worldの立ち上げも一段落。海外で働く20代の日本人ビジネスマンが、現地でのリアルな体験を毎日綴る媒体が完成しました。今回は海外の情報に敏感になるために、日頃から海外の情報を取得する方法をご紹介します。

 

「何故日本人は英語が話せない?」 と外国人に聞かれたらどう答えますか?

 

筆者は海外で生活をしていますが、外国人の方々に「何故日本人は英語が話せないのか」という命題を突きつけられることが非常によくあります。もちろん1つの理由が全てではなく、個人の理由、今置かれている状態、また育ってきた環境にも左右されますので、様々な理由から「英語が話せない」という状態が生まれてしまうと思います。個人の努力が足りないという根性論のような部分ではなく、そうなってしまった、ということも少なからずあることはよくわかります。

個人の努力はさておき、日本人が英語を話せない理由を問われた時によく考えるのは日本の普通の町並みです。例えば中学校で英語の授業があり、その授業が「英語縛り」で行われていたとします。生徒たちはその時間だけは英語を必ず話した場合でも、授業が終わった瞬間に日本語の世界に戻ってくることになります。生徒の間で自主的に英語を話しながら生活したり、遊びに行ったり、部活動を行うことはまずありません。これは英語が母国語でない、いわゆるノンネイティブの国では普通かもしれません。

しかしながら学校が終わって下校し、家に帰るまでの間に見るものの中にもまた、日本ではほとんど英語が使われていません。道路標識やコンビニで買うお菓子の内容物表記など、英語を使う機会がそこにはありません。最たるものが交番で、日本の首都圏であっても交番を示す看板が「POLICE」ではなく「KOBAN」となっているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。KOBANと表記するのであれば、ローマ字で書く意味合いがほとんどなく、漢字で書いたほうがまだわかりやすいと思います。更に家に帰って食事をしたりテレビを見たりすることもあると思いますが、それらの中にも英語はほとんど含まれていないと言っていいでしょう。

 

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 ちなみにこれは筆者が働いている会社のドライバーさんと滝までの看板です。セブの看板のほとんどは英語で記載されています。

 

かたや海外に目を向けると、日本と同じく英語ノンネイティブの国であっても、たくさんの英語表記を街の至るとことで見つけることができます。筆者はノンネイティブの国に数多く訪れたことがありますが、ローカルな場所での細かい交渉事を除いてはいずれも英語が使えれば困ることは基本的にありませんでした。ここに日本の英語力が伸びないポイントが隠されていると筆者は考えています。

 

日本は今まで海外の方々が訪れた場合、少し敬遠するような部分が多かったように重います。それが現れているのが前述のような町並みや日常生活に現れている、つまりは「外国人を受け入れる準備が整っていない」ということではないでしょうか。基本的に日本はほとんど日本人だけで生活している国ですから、外国人を許容する必要に駆られてはいませんでした。そのため外国人に配慮した看板が少なかったり、スナック菓子も全て日本語で表記がされていたり、KOBANだったりするのだと思います。そういった環境で生きてきた筆者たちが主体的に英語を学ぼうと考える機会は非常に少なく、またその必要性に身を持って気付くことも難しいため、英語の授業が形骸化し、仮に大学を出ていても英語が全く話せない人もたくさんいるという現状が導かれているような気がするのです。

 

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日本の外で起こっている様々なことに目を向けること

日本で生活していると、この世界は日本だけであるように思ってしまうこともあるかもしれませんが、あくまでも世界の200を超える国や地域の中の1つが日本であり、そこで起こっていることが世の中の全てではありません。政治経済の固いニュースだけではなく、自分の一番好きな食べ物は実はトルコにあったり、結婚する人が最終的にはロシアの人だったり、見たことのない美しい街並みがモロッコにあったりする世界です。日本だけではせっかくの人生200分の1になってしまうと筆者はいつも感じています。

 

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 こちらは筆者が以前訪れたモロッコ、シェフシャウエンの町並み。昔蚊による伝染病が蔓延したことで、青の塗料を塗り蚊よけを行ったことがきっかけとなり現代でもこの真っ青な壁が街中に広がっています。

 

自分の興味関心が向くことから海外のものを取り入れてみることは、必ずや自分の糧になります。音楽、映画、芸術、スポーツなど、何でもOK。世界レベルのものに触れることは本物を知り、また日本の素晴らしさにも気付くことのできる貴重な機会です。そして、海外のことに目が向いてくると必然的に英語に触れる機会も多くなり、英語の文章が読みたくなったり、英語で映画を見てみたくなったり、英語の歌をかっこ良く歌ってみたくなったりすると思います。最初から国際政治情勢を語る必要なんて全くないと思います。日本の外にある様々なことに関心が向けば、それだけでどんどん自分の幅が広がっていきます。

 

筆者は海外に実際に移住して生活・仕事をすることによって、日本の良い所にたくさん気付くことができました。東南アジアは路上がどうしても日本と比べると汚いことが多いですが、日本の中にはかなりの数のゴミ箱があり、それを日常的に清掃する人たちが仕事としてしっかりいて、社会的にも1つの仕事として認められている環境があります。かたやセブでは、路上にゴミ箱などまずありません。捨てる場所がないのでゴミを持ち帰ってもどうすることもできず、結果的に捨ててしまうという、ということが起こります。ゴミを捨てて回収するという考え方があまり浸透していないことは、ゴミの取り扱いに関しての文化と外部環境の2つがあるとすれば、日本人は幸いその2つを今は兼ね備えていると言えると思います。海外に行かなくとも、オリンピックやワールドカップの会場で試合終了後ゴミ拾いをしている日本人サポーターが時より賞賛されることを考えれば、逆に海外はそうではないのか、と気づいたりすることもありますね。

 

まずは海外の情報に触れられる機会を作ろう

どうやって海外の情報に触れればいいのかと考えると、どういった情報媒体にアクセスすればいいのか、という疑問に辿り着くと思います。最初は情報の取得方法がわからないので、やみくもにインターネットなどで検索することになるかもしれませんが、様々な海外情報が発信されているCNNのウェブサイトなどを見ても、インターネットの手軽さゆえ、逆に継続性を持たせることができないということも考えられます。そういった時に頼りになるのはオフラインの媒体で、誰かの知識や努力によって集められた選りすぐりの情報が簡単に取得できることを考えると新聞や雑誌の存在はインターネットが発展した今でも貴重な存在であると筆者は感じています。

 

社会人であれば、営業や会議の中に海外の情報を取り入れた知識発信ができれば仕事の幅が大きく広がります。それだけでなく、海外に目が向いていれば前述の通り英語に触れる機会にも必ず接してくるので、学びを主体的に捉えていくこともできるかもしれません。学ぶ前に関心事で動くほうが、1歩目の踏み出しは軽やかです。

 

日々の情報をオフラインで知ることの1つの方法としては、自分の手元に情報が届く仕組みが大切です。最も読まれている海外情報媒体の1つとして筆者が紹介したいのはウォールストリート・ジャーナル日本版 という媒体で、非常に有益な海外の情報を簡単に取得することができます。

 

 

 音楽やスポーツなど比較的入りやすい情報はYoutubeなどから入っていて簡単に閲覧してみればOKですが、正しい世界の情報は正しい知識に基づいて書かれた記事を読んだほうが安全です。自分がそれを元に何かを考えたり話す際のソースが曖昧であれば、海外に目を向けても間違った方向に進んでしまうこともあるかもしれません。

 

 日本にいながらにして海外情報に敏感になるには、海外の情報が手元に届くように環境を整えることが最も簡単で踏み出しやすい部分かと思います。それが転じて海外就職・転職に繋がり、更に海外の中でも高みを目指していくようになれば、まさにグローバル人材と呼ばれるような人間に近づいていくような気もします。今回は例としてこういった媒体を紹介してみましたが、他にもTIMEなども雑誌があり日本で購読が可能です。他にも動物系の雑誌や環境問題を取り上げたもの、サイエンスのマガジンなど、意外と探すだけでも楽しいので、是非書店などで10分ぐらい情報探しをしてみてください!

 

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