こんにちは!タク(@taku0415)です。今回は海外就職のための英語学習【読む】のステージ1として、「本屋さんで売っている小さい子ども向けの洋書を読んでみる」をご紹介していきます。もう何年も真剣に英語を読んでいない・・・という方がかなりの数になる日本。その状態から自分のスキルを把握し、英語スキル強化の方向性を考える1歩目について発信していきます。
今回ご紹介するのは、海外就職に向けて自分の英語4技能をチェックするステージ1の中で、【読む】のスキルについてのチェック方法です。随分と英語の活字に触れていない、目に入ってくる英語の広告の意味や、人が着ているTシャツの英語の意味も考えたことがない、そんな方が大半となっている日本では、4技能の中でも【読む】のスキルがなかなか発達しない環境にあると思います。
海外であれば、道路標識や雑誌、新聞、はたまた食べ物に含まれている材料なんかの記載も全部英語か、現地語です。例えばフィリピンの場合では、ほとんどの方が発音はさておき英語を「理解できる」ため、聞くこととと書くこと、読むことはみんなできると言っても過言ではありません。識字率は日本より低いですが、英語識字率では圧倒的にフィリピンのほうが上で、今世紀でひっくり返るとは今のところ、思えません。それだけ違いのある環境や教育システムの中で、筆者を含めた日本人が英語をイチから学ぶということは、フィリピンの人よりも少し大変かもしれません。
日本人の英語力は、せっかく中学校、今は小学校から学んでいるのにも関わらず伸びません。個人的に筆者は、この理由を環境に求めています。英語の授業が終わって、休み時間や放課後、家での時間の中で、ほとんど100%と言っていいほど、英語を話す必要がありません。そのため学んだことと実際の生活がなかなか結びつかず、結果的に学習があまり意味のないものになってしまいます。古典や高校の高いレベルの数学のように、日常的にはあまりつかわない分野の中に英語も入ってしまうことが、スキルを向上させることのできない原因の1つではないでしょうか。このブログの英語スキル【話す】のステージ1では、実際に外国人と話すための方法をご紹介してますので、合わせて読んでみてください。
子ども向けの英語の本は簡単に手に入る
どんな書店であっても、英語コーナーというのは大抵あります。社会人向けのスキルアップ用のものから、学生向けの文法書・単語帳、そして今回トピックとして挙げている子ども向けの本、更に洋書を置いている書店もあると思います。
なぜ子ども向けの本が大人の英語スキル【読む】に有効なのか?
筆者が考えるその理由は以下の3つです。
1 洋書から入ると難しすぎて読めない
読むならやっぱり洋書でしょ!という考え方はとても良くわかりますし、スラスラ読める状態であればその方がいいかもしれませんが、何も英語に触れていない環境からいざ挑戦してみると本当に難しくて、2ページ目で投げ出します。本当です。だからこそ導入はまず優しく、できることから始めるべきだと思います。また、わからないものにも果敢に挑戦したい!という気持ちは素晴らしいのですが、知らない単語が多すぎて読み進められないと、膨大な単語帳、かつあまり実用的でない英語ばかりをいきなり覚えるだけのとてもつらい時間になってしまいます。楽しく、段階を踏んで進んだほうがいいなと思います。ただし、子ども用の本も洋書に変わりはありません。全部の単語が最初からわかるということはなかなかないと思います。
2 自分のレベルがわからないと、スタートするレベルもわからない
自分がどれくらい英語が読めるのか?ということを一言で言い表すことは難しいですが、例えば「英字新聞は読める」であるとか、一定の基準を自分の中においてからスキルアップを始めたほうがいいと思います。そうでないと、自分の読むレベルは英字新聞程度だと勝手に仮定する→それに該当する参考書などでスキルアップを始める→全然できない。という流れになりかねません。正直英字新聞をスラスラ読める日本人はまだまだ少なく、だからこそ子ども用の本をおすすめします。恥ずかしいことは何もありません。子ども用の本を試してみて、かなり余裕があれば簡単な洋書にすぐ移ればいいわけです。まずは自分のレベルを水増しせず、見極めることが大切。
3 口語表現がたくさん入っていたり、知っている話だったりして読みやすい
日本の本でも全く同じことが言えると思いますが、子ども用の本には会話が多い一方で、小説になるとナレーションの部分が多くなる他、場面を想像しながら読んでいくことが多くなっていきます。もちろん、歳を重ねるにつれ高度な読解力が身につき、それを楽しませるために本のレベルも上がっていくわけです。もし、英語スキルの【読む】をいきなり日本の小説に当たる洋書で始めてしまったら、話全体をつかむことができず、英語が空中分解して何の話なのかわからず、読んでいるのではなくただ目で追っているだけになってしまいます。
また筆者は子ども用の英語の本の中でも、ディズニーのものなど有名な話から読んでみることをオススメします。なぜなら話の筋が大体わかってるので、単語や言い回しの雰囲気がつかめて、楽しい上に読むスキルも向上するからです。
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具体的にどんな子ども用の英語の本がいいのか?
昨今では子ども用の英語の本は、なんとレベル分けされています!書店でも小さめの絵本の洋書を見つけたら背表紙を見てみて下さい。「1」「2」「3」のように数字が書いてあるものを見つけたら、それがレベルです。低い方から順に試していくといいと思います。
実は英語の読解力は客観的に図ることのできる指数があります。それが「Lexile指数」です。この指数は具体的にいうとこんな感じ。
Lexile指数は、英語の読解力を客観的に測定するツールとして開発された指標で、英文に使われている単語数や難易度、構文の複雑さなどを総合的に数値化したもの。本の場合はその難易度を、人であれば「読む力」を示す。指数は「0L」から10刻みに上がり、難解な専門書は「2000L」を超える。アメリカでは教育現場で幅広く活用されているほか、世界165か国で使用されている。
つまりどういうことかというと、この指数はかなり細かく自分の読解力を図ることのできる1つの方法であるということです。
「Lexile指数」はこのページで実際に計測することができます。またこのページでは、海外の1年生レベルから本を選んで購入することもできるので正直めちゃくちゃ便利です。でも、1年生レベルでも結構難しい場合がありますので、まずは挑戦してみましょう。このサイトを参照してから書店で探しても良いと思います。
今回は筆者がこのページで見つけた、
英語レベル別の本を、レベル別に2冊ずつ紹介してみたいと思います。
海外の1〜2年生レベル

The Little Mermaid Step into Reading (Disney Princess)
- 作者: Ruth Homberg,RH Disney
- 出版社/メーカー: RH/Disney
- 発売日: 2013/07/23
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The Titanic: Lost...and Found : Step 4 (Step Into Reading)
- 作者: Judy Donnelly
- 出版社/メーカー: Random House Books for Young Readers
- 発売日: 1987/04/12
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とっつきやすいディズニーの「リトルマーメイド」とあまりにも有名な映画「タイタニック」を挙げてみました。タイタニックのほうが難しいレベルと表示されいているので、一番初めはリトルマーメイドに挑戦してみるといいですね。
海外の2〜4年生レベル

- 作者: Marcus Pfister,J. Alison James
- 出版社/メーカー: NorthSouth (NY)
- 発売日: 2012/07/01
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このレベルは既に、初めて英語の読む力を強化しようと思った方にはやや難しいレベルです。それでも有名な2つの絵本「はらぺこあおむし」と「にじいろのさかな」がこのランクに入っていました。特ににじいろのさかなは国語の教科書でも取り上げられるなど、全国的に認知度が高い本ですね。「はらぺこあおむし」には英語で読むための専用の絵本も出ています。絵本での英語学習が注目されている証拠でもあります。
海外の3〜6年生レベル

Who Were the Beatles? (Who Was...?)
- 作者: Geoff Edgers
- 出版社/メーカー: Grosset & Dunlap
- 発売日: 2006/01/05
- メディア: Kindle版
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Lady and the Tramp Read-Along Storybook and CD
- 作者: Disney Book Group,Disney Storybook Art Team
- 出版社/メーカー: Disney Book Group
- 発売日: 2011/12/27
- メディア: ペーパーバック
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このレベルははっきり言って導入には向いていません。これまで読む力を強化しようとして、ある程度のレベルまで達している方であれば、上手く読める可能性もありますのでチャレンジレベルとして。ビートルズの歴史を紐解く「Who were The Beatles?」とディズニー映画であまりにも有名な「わんわん物語」(邦名、ダサい)がカテゴリーに入っていました。
とっつきやすい一番下のレベルから挑戦することを筆者はおすすめしたいですが、自分のレベルを他の指標である程度持っている方は、2番目、3番目の高いレベルから挑戦してもいいと思いますよ!
1冊の子供向けの英語の本を読んでみると、英語の言い回しや読める英語の楽しさに気付くことができると思います。筆者は昔、この類で「ライオンキング」を読んで英語を読むことの楽しさに気付かされました。まずは始めの第一歩。自分の英語を【読む】のレベルを把握して、対策を練っていきましょう!
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