フィリピンの国民的英雄であるマニーパッキャオが現役最終試合として2016年4月9日(日本時間2016年4月10日15:00)にブラッドリーとのラバーマッチに臨みます。パッキャオを取り巻く状況と最終戦を目前に控える現地の情報をまとめます。
マニーパッキャオは国民的なスポーツ選手としてフィリピン国内では知らない人はいないほどの人物です。さらにそれは世界的に見ても、アメリカを始めとしたボクシング人気の高い国では多くの人がそのサクセスストーリーを知っています。
ラバーマッチに懐疑的な意見も
ラバーマッチとは同一のボクサーが行う3試合目の試合のことを指す言葉です。パッキャオとブラッドリーは過去2回対戦しており、1勝1敗の五分で迎える第3戦目となります。これだけ見れば決着をつける試合として面白いと思うのですが、実は第1戦目でブラッドリーが勝利を収めているものの、判定に疑問が残り多くの有識者がパッキャオ勝利と意見する異例の事態となっています。
この第1戦ではブラッドリー本人が試合終了後、判定結果を聞く前に「勝てなかった」と漏らしたという逸話が話題となりましたが、結果的に判定は覆ることはなく第2戦が開催されました。
第2戦は一方的なパッキャオ優勢の試合展開となり、ブラッドリーは序盤から劣勢でふらふら、終盤はただ手を振り回しているような状態になってしまいました。これでパッキャオは快勝し、星は五分であるものの実質2連勝という評価を得ることになります。
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フィリピン現地では日に日にパッキャオ最終戦への熱が高まっています。パッキャオの試合はフィリピン人にとって特別なもので通称「パッキャオファイト」と呼ばれます。仕事も家事もそっちのけ、みんなテレビにかじりついて見るのが文化です。ちなみに前回セブに住んでいたころにあったパッキャオファイトの日の、街の様子を写真で撮っておきました。
本当に街から人っ子ひとりいなくなります!ちなみにこの道の先のカーブには現地の足で公共バスに当たる「ジプニー」が営業をやめ、路肩に縦列駐車をしてドライバーたちが観戦中でした。
ちなみにパッキャオはこの試合で引退後、本格的な政界進出を目指しています。これまでは下院議員でしたが、5月の選挙では上院議員に立候補しています。そしてパッキャオファイトの影響力が国内であまりにも大きすぎるため、選挙法違反として対立候補が試合の放送規制を行うように選挙管理委員会に抗議するという騒動まで発生しているのです。
ボクシング=パッキャオ戦、選挙への影響考慮し放送制限も | ロイター
正直放送があってもなくてもパッキャオは100%に限りなく近い確率で当選することは誰の目にも明らかなのですが、逆に放送が規制された場合は国民の反感を買うのは、仮にそれが選挙法違反だったとしても対立候補になってしまうかも・・・マニー・パッキャオという人物はそれほどまでに有名で、影響力のあるフィリピン人なのです。
当日までまだ少し時間がありますので、街で見かけた「ラストパッキャオファイト」の情報はこの記事の更新で随時配信してみたいと思います!
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