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【連載】第二新卒で海外での仕事を探す転職活動②職種

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 連載第2回となる「第二新卒で海外の仕事を探す転職活動」のお話。今回は第二新卒で海外で働くなら目指すと良いのではないかなという職種の考え方についてです。具体的にどの職種が良いということではなく、海外就職においての職種の選び方についてとなります。

 

海外に住んで働くということは20代、30代、40代・・・とその年代によって意味合いが変わってくると筆者は考えています。40代以上は既存の仕事の主戦所が海外になる人、30代は今までのベースを持って海外で攻め始めた人か、最後のチャンスと見て海外に出て行く人、とてもざっくりとした感覚ですがそんな風に筆者は捉えています。それでは20代は?第二新卒は?となるわけですが、私たち20代なんてまだまだ駆け出しで、失敗も成功も何もかもが貯金になると思います。

海外で働いていると、同じ国や土地で働いている年上の日本人の方と繋がることができる機会がたくさんあります。日本にいれば周りはほとんど日本人ですから、その中で何か共通項がなければ出会う機会もない一方で、海外では日本人の数が少ないため、日本人であるだけで集まったりする機会があります。同業他社だけではなく他の業界で働く方々と日本にいる時より遥かに簡単に出会うことができます。そして20代の海外就職がお得なのは周りが年上の方ばかりなので、話も面白く勉強になりますし、得ることが圧倒的に多いということなのです。

そんな小さなポイントからも筆者はこのブログで20代の海外就職・転職について非常に詳しく段階を分けて執筆しているわけですが、今回はそんな海外就職・転職で、特に第二新卒での職種について考えてみました。

 

第二新卒なら思い切って違う職種を選ぶのもあり

第二新卒たる所以は「若く、まだ新卒扱いで採用できる人材である」ということを指しています。まずこの部分についてしっかりと認識すべきです。社会人になるとアルバイトとは異なり、その職のプロになるための鍛錬が始まります。1年〜3年程度で新卒の会社を退社して再就職・転職を目指す人達を一般的に第二新卒と大体呼んでいると思いますが、そんな短時間であっても鍛錬の時間を経ていると「他の業界に移るとこれまでの数年が無駄になるのでは」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかしながらそれが第二新卒であり、つまりは数年ではまだその分野のトッププロになっていない可能性が高いということです。別の言い方をすれば今から別のプロを目指して進み始める時間はまだ十分残っているということであって、これまでの数年の知識があまり生かされなくても長い目で見れば問題ないということ。第二新卒歓迎!として求人を行っている企業は第二新卒の求職者のスキルや経験を重視しているとはあまり言えないのではないでしょうか。

筆者ももれなく第二新卒で海外就職を果たした人間ですが、上のことを自分の中でしっかり認識していたので前職の経歴や規模、経験などについての話はあまり行いませんでした。なぜならそれが求められていないと知っているからです。企業側が自分の現時点でのスキル・経験を採用において重要視していないのであれば、思い切って本当に自分がやりたい、関わりたいと思っている仕事にチャレンジしてみることが得なわけです。

 

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自分が就きたい仕事のポストにチャンスがあるのは日本より海外?

そんな第二新卒の海外就職ですが、個人的にここで述べたいのは「海外の転職は若いほど可能性が無限大」ということ。なぜ?と思われるかもしれませんが、シンプルな理由でこの状況が起こります。

海外に本社を置く企業は一括同時に大量採用をすることが少なく、ポストの空きに応じて採用をかけているケースが圧倒的に多くなっています。それは日系の企業でもその国の資本の企業でも、第三国の外資企業でも同じような状態です。従って、例えば「第二新卒可」という日系の企業の採用活動は、「全ての日本人を対象としている」ことが多く、つまりは経験者でなくてもまずは入れる仕事が募集されるわけです。対して専門職のポストの募集は関連企業の繋がりなどで移籍するケースが多く、一般に広く募集はかかりません。公募になっていたとしても第二新卒の経験や勤続年数では条件に該当しないので自動的に圏外になっていて、それは企業側と求職者のミスマッチを事前に避けているという点でいいことだと思います。

数人しか募集していないポストを取り合うのは新卒での入社よりハードルが高いのでは?と感じる方もいらっしゃるでしょう。しかし海外での就職の場合ポストの数だけで難易度は決まりません。少ししか求人を出していないということは、本当に今来てくれる人を募集しているわけであるので、マッチすれば即採用ということも十分ありえます。日本で思った仕事に就くことができず新卒からもやもやした数年を過ごしている人にとっては、希望職種で強力に求人を行っている海外の企業へ応募することは企業と求職者にとって理想的なマッチングといえると思います。

 

筆者の場合は新卒の教育企業から一転、海外の旅行会社への転職を行いました。前職の経験などは問われず、1週間で一気に採用まで進んだのでまさに今回ご紹介している話の事例そのままであるなと今振り返れば感じるわけです。海外では企業側が今足りない人材をピンポイントで募集していることを認識して、自分がその一点に訴求できれば上手くマッチしていくと思います。いつかこの業界で一度は働いてみたい!という思いがある方にとっては、第二新卒で海外就職をするという選択肢は1つチョイスとして考えてみても面白いと思います。次回はそんな海外での就職活動から、将来のビジョンをどう描いていけばいいのかについてまとめていきます。

 

【今日の本棚】

「職種」「ポジション」「マッチング」

 

 

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