ワタリドリ

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フィリピンの天気予報は当たらない。いつ訪れるとベスト?

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筆者はフィリピンに関わって6年目になります。観光業に携わっている関係で、初めてフィリピンを訪れる方とお話する機会が非常に多いのですが、やっぱり観光は晴れの日に楽しみたいものなので皆さん現地の天候がとても気になるようです。しかし!残念ながらフィリピンの天気予報はなかなか当たりません。

セブやパラワン、エルニド、ボラカイなど、フィリピンのビーチリゾートに訪れるにはやっぱり快晴の日がいいですよね!旅行を決めていよいよ来週は現地に、という時には多くの方が天気予報を確認して現地の様子をチェックするのではないでしょうか。筆者も旅行に行く側であればチェックしたいと思うのは至って自然なことであると思います。ただし、フィリピンの天気予報は本当に当たりません。

フィリピンの気候は日本とかなり異なる

 

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熱帯に属しているフィリピンは、まず日本とは気候帯が異なっています。秋や冬と言える時期はなく、年間平均気温は26〜27度。雨季と乾季がはっきり分かれており、数ヶ月ずっと雨が降っているような時期があると思えば、逆に数ヶ月一切雨が降らない時期もあります。

フィリピンの乾季は大まかに12月〜5月頃までと言われており、特に2月頃はほとんど雨が降りません。2月のマニラ平均降水量はなんとたったの5mm。1日雨が降れば驚くような状態です。対して雨季は6月〜11月となり、8月のマニラ平均降水量は407mmと実に2月の81,4倍!!本当に別の国に来たかのような天候の変化です。因みにリゾート地であり、フィリピン第二の都市でもあるセブ島の2月平均降水量は63mm、8月は141mm。マニラとセブを比べると、マニラはいかに雨季と乾季の差が激しい場所かがお分かりになるかと思います。

天気予報を日単位で当てることは無理・・・

 

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日本では多くの場合天気予報が当たります。これは比較的晴れの日と雨の日がはっきりしているからです。更に日本の天気予報は時間別でも行われており、例えば午前10時〜12時はくもり、12時〜16時は雨、その後は晴れてくる、といった様子ですね。このように細かく天気予報を行うことで、ピンポイントで天候を知ることができ、予想する側も当てやすくなっています。筆者もそうでしたが日本人は天気予報をかなり信頼していると思うので、その日の朝テレビや新聞を見て傘を持っていくかどうか決めたり、気温によって服装を調節したりしているのではないでしょうか。このような文化の中で生活している私たちが海外旅行先の天気予報を見ると、それがほぼ当たると思い込んでいます。これがフィリピン旅行で認識のミスマッチに繋がっているのです。

熱帯気候帯ではスコールと呼ばれる一時的な激しい降雨があります。短い時にはたった10分程度で滝のような雨が!!特に雨季ではそんなことが毎日繰り返されるので、「明日は晴れ」「明後日は雨」といったように1日単位で天気予報を出すことはほぼ無理です。そして、天気予報は「晴れと言ってしまって雨が降るとだいたい批判される」性質がありますよね。1日の中で少しでも雨雲が通過することが予想される場合は「晴れ時々雨」のような天気予報になり、結果的に毎日予報が雨になっていってしまうのです。

こうなると日本から天気予報をご覧になっている皆さんは「来週セブへ旅行にいくけど毎日雨じゃないか!!」と残念な気持ちになります。しかし実際に3泊4日などで滞在してみると、雨が降ったのは結果的に1日20分程度で、後は快晴だった!といったケースは珍しくありません。

フィリピンを訪れるなら4〜5月がおすすめ

 

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これまでご紹介してきた条件を元に年間を通して見てみると、フィリピンを訪れるのに最も適したシーズンは4月〜5月といえます。まず雨季よりは乾季の方は飛躍的に晴れの日が増えますので、12月〜5月がおすすめシーズンですが、乾季は寒暖の差が激しく長袖を着たくなることがしばしばあります。これに伴って水温もフィリピンにしては上がらないので、海が少し冷たく感じてしまうかもしれません。雨季に入る直前のシーズンとなる4月〜5月は平均気温が上がってくる時期であり、雨はまだ少なく、かつ海の温度も上がってきます。海水の温度が上がれば生き物も活性化してきますので、海の中で見られる熱帯魚なども元気に動きまわってくれます。シュノーケリングやダイビングで海の中を楽しむ予定の方は来年のこの時期、フィリピンがおすすめです!

今回はフィリピンの気候帯と天候についてご紹介しました。日本で天気予報が雨でも、落ち込まないで遊びに来てくださいねー!

(倉田拓人/Taku)